むかしの話

昔mixiで書いてた話の再掲が中心

②豚の遺言

昔のブログを加筆修正して載せます
「豚の遺言」【2007年7月16日 記】
 
 
豚の泣き声。
動物の中でも誰もが容易に想像できる泣き声だと思う。

これは2003年頃、茨城県のとある街に住んでいた時に、
地元民(ここでは仮に彼をケントと呼ぶ 注:ケントは日本人)から聞いた話。

ケントは免許が取れる年齢になったので教習所に通っていた。
 
その教習所の隣にはいわゆる食肉センターのような施設があった。
まあ、要するにドナドナされてきた豚を加工してpigがporkになるところだ。
豚にとっては人間でいうと処刑場のような恐ろしいところ。

学科教習中の教室の窓からは、
隣の食肉センター敷地内に無数の豚の頭が転がっているのが見えた。
何ともおどろおどろしい教習所だ。
そしていよいよ処刑の時間(pigがporkになる瞬間)となった。
 
その時間になると学科教習中だろうが実地教習中だろうが
決まってこの泣き声が聞こえてきたそうだ。
 

『ピギャー!』
 

『ピギャー!』


我々は大地の恵み、生命の恵みに感謝して、
食物を頂かなければならない。
 
 
「いただきます!」